法務・会計プラザ20周年記念の講演会が開催!
弁護士や公認会計士、司法書士など8つの士業が1カ所に集まり、ワンストップでプロフェッショナルサービスを提供する「法務・会計プラザ」は今年、20周年を迎えます。
2017年11月15日(水)には、この記念講演会が開催されます。集客目標は、まさか!の1,500人。その意気込みを実行委員長の佐藤等さんに伺いました。
―20周年の節目ですが、これまでの変化は?
● 佐 藤
この20年間で時代は大きく変わりました。ちょうど20年前の1997(平成9)年は、たくぎんが倒産した年。大混乱の大変な時代をくぐり抜けてきたという感じがしています。
法律事務所や会計事務所には、企業再編といった問い合わせが寄せられ、多数の案件を経験してきた時代でした。
その後、IT化であったり、グローバル化であったり、AI化であったりと、変化の波が次々とやってきました。同時に、人口減少といった大きな課題が急速に進んできた時代。ここにまさに我々が生きているという気がしています。
加えて、これまでの20年の変化と、今後の変化のスピードは段違いに速いものになると思っています。ちょうど今、時代の変わり目に立っていると思います。
―今回の講演会テーマは「ライフシフトの時代」ですね
● 佐 藤
テーマについては、太田勝久弁護士が今年の年頭に読まれた本「LIFE SHIFTライフシフト〜100年時代の人生戦略」(リンダ・グラットン、アンドリュー・スコット著、東洋経済新報社)がベースにありました。
その内容をひとことで言うと「100年時代の人生戦略」です。世界的に進行している長寿人生をどう生きたらいいのか、ということ。この本は2人のロンドン・ビジネススクールの教授が書いたものです。
日本のことに言及しているわけではないのですが、日本がその先頭を走っているということで、非常に的を得ています。
人間の寿命が飛躍的に伸びて、人生100歳まで生きれるようになる。そうなると、これまでのロールモデルとされてきた3ステージ、すなわち「教育の時代」「働く時代」「リタイヤの時代」という3つの時代ごとに合わせてきた人生設計が機能しなくなるという内容です。
国の各種制度設計も、同じくこの3ステージがベースになっていました。年金制度が破たんしつつあるということは、これらの変化に制度が追いついていないことを端的に示しています。人生が100年に長くなるということは、これまでの価値観を変えなければ対応できなくなるという問題提起をしている本です。
非常に本質的なことを説き、示唆に富む一冊です。
―その本がベースになって講師を選定された?
● 佐 藤
はい。
私たちプラザでは、毎月「経営会議」ということをやっています。 会議の中で、ヤフー(株)の宮澤弦さんの話題になりました。宮澤さんは高校まで札幌で育った道産子。東京大学卒業後にITベンチャーを立ち上げた人です。
実は、宮澤さんは私どもの10周年の時に講演していただいた経緯がありました。当時は新進気鋭のベンチャー企業経営者だったのですが、10年経過してみると、あのヤフー社の重職(2年前に33歳の若さでヤフー最年少役員)になっていらっしゃる。
調べてみると、宮澤さんはこの本と同じタイトルで過去、講演されていたことがあり、その時の対談相手が孫泰蔵さんだったこともわかりました。
孫泰蔵さんは、ご存知、孫正義さんの実弟です。「パズドラ」で有名なガンホーの創業者。お二人に連絡をとり、快諾をいただきました。
―講演者はほかには?
● 佐 藤
締めに御登壇いただくのは、多摩大学大学院教授の田坂広志さんです。
田坂さんは昨年の講演会にゲストスピーカーとして登壇していただきました。
非常に反響が大きく、参加者から「お話を聞けて、ありがとうございました」というお礼のことばを何人からもいただきました。普通、講演を聞いて「参考になりました、よかったです」といった声は良く聞くのですが、「ありがとうございました」というのは、初めてでした。それほど、田坂さんの話しが響いたのでしょう。
そんなこともあり、昨年にひきつづいて再度お願いしました。アンコールの声に応じて、再登壇という感じです。演目は「逆境時代において輝く」です。
経営者・学者と続いて、もうひと分野からもお話しが聞きたいということになり「スポーツ界はどうだろうか」と。
太田事務所の顧問先コンサドーレの代表である野々村芳和さんに白羽の矢が立ち、シーズン中であるにもかかわらず、駆けつけてくれることになっています。
「北海道とともに、世界へ〜コンサドーレの挑戦〜」といった元気が出る内容が聞けると思います。
このような経緯で、4人の豪華ゲストに来ていただけることになりました。
普段、なかなか聞くことができない貴重なお話を披露してくれると思っています。
―どんな人に聞いて欲しい内容でしょうか
● 佐 藤
すべての人に関係がある内容です。
人生100年時代になるということは、「長生きすることへのリスク」でもあります。
同時に、新しいことに挑戦していく機会でもあります。新しいお金の考え方、新しい時間の使い方、未来の人間関係などについて。リタイヤ直前の人にも、これから社会に出る人にも、育児中の女性にも、聞いて参考になると思っています。
―定員はどれくらいですか
● 佐 藤
節目の年ということもあり、ずばり1,500人です。会場であるパークホテルを一杯にするという大きな目標を掲げています。
ぜひ、この機会にそれぞれの人生、これからの生き方を考えてみるヒントとなる講演会に足を運んでいただければ幸いです。よろしくお願いします。