【インタビュー:司法書士法人 第一事務所 工藤皓也さん】相続の周辺をもっと勉強して、新しい分野にも対応できるようにしたい

工藤皓也(くどう・ひろや)さん
法務・会計プラザ 司法書士法人 第一事務所
司法書士

—経歴をおしえてください

1983年、函館市生まれ。父が銀行員のため、あちこちを転勤していました。札幌に来たのは小1のころ。なので、札幌育ちだという感覚が強いです。大学は北海道大学に進学。法学部を卒業しました。司法書士の試験は夏にあるのですが、4年生の時と卒業後と2度落ちてしまいました。これはマズいなあと思って。さらに1年間しっかりと勉強。翌年に合格することができました。

 

—入所のいきさつは?

当時、札幌司法書士会が主催する「合同就職説明会」が実施されていました。ここに第一事務所のブースがあったのです。当時も今もそうですが、司法書士事務所は小さい事務所と大所帯の事務所と2極化が進んでいます。自分としては大きいところの方がいいかなあと。後日、面接をしてもらい、入所しました。平成20年の2月からです。その時も、事務所の基本方針としては「北海道の経済の中でどう動くべきなのか」といった考えで、小規模の事務所との違いを感じました。

 

—専門分野は何ですか?

新人のころは会社の登記を専門にやっていました。道内の大手企業などを担当しました。その後、相続関係が増えてくるとの予測の元、相続・遺言に特化するようになりました。

 

—大切にしていることは?

仕事を進める上で大事にしていることは、他の資格者と調整であったり、連携がスムーズに進むような段取りを組んだりするところです。バランスを取って調整するようなことは得意かもしれません。もともとは手続きを代行する仕事なので、お客様のところへ何回もハンコをもらいに行くということはもっての外です。不動産に絡むことや税理士さんと関係することなど、すべて段取りよく準備してお客様に負担がかからないように進めています。

 

—具体的には?

税金の手続きをしつつ、司法書士の方で不動産の名義を変更し、預金の解約をしたり。こういったことを同時並行してやっていくケースが多くあります。お客様からいただく資料が多くなるのですが、複数の資格者がそれぞれバラバラに依頼すると、お客様の方も大変になります。こうしたところを事前に私が調整して1度で済むようにしています。

—どのくらい案件があるのですか?

いま、ウチでは司法書士法人と信託会社、株式会社などから年間で800件近くの案件を担当しています。この件数をスピード感よく段取りをして、ミスのないように進めています。仕事の管理は悩みのタネ。基本、エクセルで管理していますが、今後の課題の一つですね。

 

—仕事の喜びはどんなこと?

段取りとか事前準備とか、想定して動いている中で、そのとおりにカチッとはまるように仕事が進み、終了することは自分の中で大きいことです。これがパーフェクトにできた時、お客様はきっと満足してくれると思っているからです。仕事が全部、滞ることなく進み、お客様から「ありがとう」と言われ、中には菓子折りまでいただいた時は、本当にうれしい瞬間です。

—今後はどんなキャリアを想定?

これまでずっと相続分野をやってきました。自分としては、その周辺に進んでいって知識を増やし提案できることを増やしていきたいと思っています。今、相続の法律が40年ぶりに変わります。不動産の賃貸借を含む債権法も変わっていきます。こういった新しい分野や、周辺分野に対応できるようにしたいと思っています。セミナーの講師を担当させて頂く機会もあるので、新しい分野をどんどん勉強していってお伝えできるようになりたいです。法律は弱い人の味方ではなく、知っている人の味方であると言われることがあります。実際に法律を知らない人が損をすることも起きています。社会のリーガルリテラシーを上げるという意味において、まずは自分が一生懸命勉強して、周りの人たちに情報提供していけるように取り組んでいきたいです。

—事務所に入ってちょうど10年?

10年やってきて、もっと勉強すべきだったな、という反省というか後悔はあります。なので、これからはもっと勉強しなきゃいけないと思っています。相続の周辺部分でもそうですし、他の分野、例えば、税金なども中身は知らなくても、入口の知識は知っておいた方がいい。知らないうえで税理士の先生に繋ぐのと、知ったうえで繋ぐのとでは全然違うと思うからです。だから、まだまだ勉強ですね。お客様からは「天職ですね」と言ってもらえることも多く、論理的に物事を考えることが好きなこともあり、向いている仕事だと思っています(笑)。

—20年後はどんなイメージ?

20年後ですか。55歳ですね。ぜんぜん想像できないですね。プライベートのことですが、子どもが1年半前に生まれました。子どもに対して、恥ずかしくないような仕事をしていきたい。信念のようなものをしっかりと持ち、それに基づいて仕事をしていたいなと。理想を持って、みんなでチームをつくって、皆が同じ方向を向いて走っている。「あそこの事務所はほんとすごいね」と言われるようなところに向いたいと思います。

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