【インタビュー:佐藤等公認会計士事務所 星野太加雄さん】法務・会計プラザの一員として、資産税・相続部門を担当。顧客の不安を一日も早く解消したい

星野太加雄さん
法務・会計プラザ 佐藤等公認会計士事務所
資産税・相続部門マネージャー

—どのような役割ですか?

佐藤等公認会計士事務所で資産税・相続部門のマネージャーをしています。部門の役割は「法務会計プラザの一員として、資金繰りや税金などの会計・税務面での問題解決を中心に取り組むことで、遺産・相続・個人資産についてのお客さまの不安を一日も早く解消。地域経済の正しい価値創造に貢献すること」と定めています。税務申告としては、相続税・贈与税・所得税を担当。税務会計顧問としては、個人事業主・賃貸不動産オーナーが対象です。その他、財産承継の現状分析、資金繰りや税金に関する相談を受けています。

—経歴をおしえてください

1977年、東京生まれの東京育ち。専修大学経済学部を卒業後、外食チェーンの日本レストランシステムという上場企業に就職しました。店長などを含め、5年間やりました。26歳の時、なんか北へ行きたくなってふらっと単身北海道へ渡り、ウィークリーマンションを借りて就職活動。最後に受かったのが現在の佐藤会計だったのです。2004年の時ですね。途中、2年半、名古屋で働きましたが、再びもどって今に至ります。実家は東京のそば店です。父母と兄がやっています。ずっと親のことを見ていましたから、私はスーツで働くことにあこがれがあったんです。総務とか経理といった本部勤務がしたかったんですね。高校3年生の時、簿記の試験があり、そういえばオヤジも帳面付けていたな、と。授業で選択をしなくてはならないこともあり、3級を取得。ちょっと得意になっていました。その経験もあり、大学で簿記2級を取りました。大学の時は、法学部の授業にももぐりこんで聞いていたこともありました。このような経験から今に至っています。

—具体的な仕事内容は?

お客さまはご紹介いただくのがほとんどです。相続の場合、一番多いパターンとしては「(その家族の)父が亡くなりました。土地建物があります。ちょっと現金もあります」という方が対象になります。道内の場合、だいたい亡くなった人の10人に1人くらいが相続税の申告対象者だと言われています。相続の場合は税金や土地登記などがからんでくるので、法務会計プラザ内にいる各専門家とチームを組んで一緒に解決していくというスタイルが多いですね。プラザ内の司法書士さんからは「それって税金がからむよね」とか、逆にわれわれから「ここは登記が関係してくるね」ということになり、お互いの専門家同士が連携して依頼者に寄り添っています。わたしの主業務である相続税の特徴として、個別対応が多いということがあります。定型フォーマットがない世界。分厚い税法に関する資料があり、日々格闘しています。銀行や保険会社から証書や資料を集めたり、聞いたり、調べたり、計算したり。評価方法を検討したり、地方の土地を実際に現地確認しにいったりします。

—仕事上で大切にしていることは?

われわれの仕事の大切なことは、お客さまの話しをしっかりと聞くことにあります。話しをされる量でお客さまの満足度が左右されるような気がしています。ここは実は、私の不得意分野なのですが、一緒に動いている税理士の永久保は得意な分野。役割分担してお客さまに向き合っています。5つの強みで言うと、収集心・回復志向・原点志向・適応性・自我。資料などを集めることは大好き。マイナスからゼロへ回復させるのが好き。税法を見るのが好き。そもそもどうなっているんだろうと原点を探るのが好きなんです。適応性があるので、週末でもいいっすよーと。函館まで行って現地見てきたりもします。仕事のやりがいとして、お父さんが亡くなり相続を担当したある家族がいました。一連の仕事ぶりを見てくださっていたお母さんから「ウチに娘が2人いるのだが、どっちかを(嫁に)どうですか」と。とてもうれしくありがたいオファーでした(笑)。

—20年後はどのようなイメージ?

20年後。還暦60歳ですね。正直、想像できていませんね。10年後ならば50歳。まあ、今のままでもいいですかね。目の前のことを、今のようなペースでしっかりと取り組んでいる。プレーヤーでありつづけたいと思います。今後は、不動産会社と協力するとか、銀行と情報を共有するとかといったマーケティング活動や、相続セミナー・終活セミナーの講師として専門家としての立場から注意点などをお伝えするような活動を増やしていきたいです。将来に備えるための、緊急ではないけれど重要な活動。いわゆる第2領域のこと。一定の時間を確保せねば、と思っています。

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