
PLAZA総合法律事務所の山田敬純さん
「アルムナイ採用」「ジョブリターン」などと呼ばれ出戻ってきた弁護士として、異色の経歴となる弁護士法人PLAZA総合法律事務所の山田敬純さん。どのようにキャリアを重ね、決断したのか。そして、今、どのように思って働いているのか、お聞きしました。

―最初に旧太田事務所に入所した経緯は?
山田 大学を卒業後、2008(平成20)年に弁護士登録をしました。新卒で旧太田綜合法律事務所に入所したのです。大分県での1年間の司法修習期間中、そもそも、この先どうしようか、と思い悩んでいました。当時新卒を募集をしていた札幌や東京の法律事務所を探していました。そんな折り、太田先生とお会いする機会がありました。「(入所は)どうですか?」と、お声掛けいただいたことによります。当時としてはまだ、法務・会計プラザのように専門士業のワンストップサービスを掲げる組織というのは全国的にも珍しく、興味を惹かれました。
―独立するいきさつは?
山田 3年間、旧太田事務所にはお世話になりました。企業法務を中心に、勤務弁護士としていろいろな経験をさせていただきました。別の事務所で働いていた弁護士の同期が1年で独立しました。彼から「一緒にやらないか」と誘われたのですが、「さすがに1年では」と。3年間経験を積んだところで、再び声をかけられ、彼と一緒にやることにしたのです。同期が設立した事務所に、勢いにまかせて、わたしが参加するかたちでスタートしました。
―その後はどんな感じ?
山田 社会人として3年で独立したので、独立して大変だったことは、弁護士業務に限らず、まだまだ何も知らなかったな、ということです。業務の進め方や仕事の獲得の方法など、あまり深く考えずに独立したことで苦労しました。2人でやって、その1年後には完全にひとり事務所になりました。相談するにも誰にも聞けないという、すべてが自分で決定しなくてはならないという重荷はありました。ひとりの時は何から何まで全部自分で決めなくてはなりません。結果、13年間やりました。
―戻るという決断はどのように?
山田 弁護士登録をして17年になったころ。40歳を目前にしたあたりで、将来をどうしようかと考えることがありました。ひとりで自由にやっているのもいいけれど、これから10年後、20年後を想像した時、どうしようかなと。仕事の環境を変えたいなと思っていました。ひとり事務所の時も、時々、法務・会計プラザの皆さんからお仕事を紹介してもらったりご相談を受けたりという関係を継続していました。たまに冗談半分で「また一緒にやったらいいじゃないですか〜」と言われたこともありました。ある時、法務会計プラザの現メンバー・既に退職したメンバーとの飲み会の席で「それ、いいですね!」となり、その後、正式に事務所と法務・会計プラザの将来のことを話し合ったうえで、再び一緒にお仕事をすることにした、というのが経緯です。
―再び所属してみてどうですか?
山田 2025年の1月、現在の弁護士法人PLAZA総合法律事務所に戻りました。戸惑いもありましたが、旧知のスタッフもいたことから、割と違和感はないです。案件のボリュームが多いこともあり、あっという間に1日が終わる感覚があります。現在はあわただしい日々です。組織の中にいるメリットは、雑談も含めて、いろんな考え方の中で進められることですね。

―法務・会計プラザはどうですか?
山田 ひとつの場所にいろいろな専門家が集うプラザは、お客さん的には「安心感がある」ということ。新卒の時よりは、社会人として経験も積んだこともあり、違和感は全くなく、仕事はやりやすいです。前よりも居心地がいいくらいです。プラザ全体としてもご相談のルートが多岐にわたっているので、あわただしく動いている感があります。予定がどんどん入ってきます。組織というチームの中にいると、いろんな人に相談できるところがいいところです。一方で、全体の人数が増えたこともあり、顔と名前が一致しない人が多く、これが大変ですね。
―今後の目標はどんなこと?
山田 中長期の姿はあまり明確ではないかもしれません。今は目の前の仕事に全力で向きあうだけです。その仕事に対し、効率的にスピーディにサービスを提供することが、課題であり目標です。しかし、当事務所はもちろん、法務・会計プラザ全体を発展させていければと思っています。

法務会計プラザ メディア委員会

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