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クレジットカードは非常に便利なものである一方、使い過ぎによって支払いができなくなってしまうこともあります。
クレジットカードの支払いができなくなった時に、すぐにカードが使えなくなったり、信用情報機関に報告されてしまう(所謂「ブラックリスト」に記載される)かというと、必ずしもそうではありません。
多くの場合、支払日に引き落としがかからなかった場合、1週間程度先に再度引落しを行ってくれたり、カード会社によってはリボ払いに切り替えることができるなどの救済措置があります。
ありがたいことではありますが、ここで対処法を誤ると、多重債務に陥るきっかけになってしまいます。
クレジットカードの支払日に支払いができなくなってしまった場合、どのような対処法が考えられるでしょうか?
① 親族の援助を得て支払いをする。
ブラックリストに記載されず、その後に高額な利息を支払う必要もないので、良い方法です。
しかし、親族にクレジットカードの使い過ぎが発覚するので、人間関係に亀裂が入ってしまうことが考えられるほか、簡単にピンチを切り抜けることができたことで、すぐにまたクレジットカードを使ことになってしまう場合もあります。弊所のご依頼者様の中にも、「何度も同じ過ちを繰り返しているので、今度発覚したら本当に見捨てられてしまう」という方もいました。
親族に援助を依頼する際には、最初で最後と決意して、援助を受けて支払いをした後は、クレジットカードにはさみを入れて捨てるとともに、カード会社に連絡して退会するくらいの覚悟が必要です。
② クレジットカードの支払方法をリボ払いに切り替える。
カード会社によっては、1回払いで買い物をした場合でも、後からリボ払いに切り替えることができるサービスがあります。リボ払いにすることで、1回に支払う金額が減りますので無理なく支払うことができます。
一方で、たくさんカードを使っても支払月額があまり増えないことや、「支払いは何とかなる」という認識を持ってしまい、使い過ぎに拍車がかかってしまうことが多いようです。
リボ払いは、契約書を読んで頂くとわかるのですが、手数料(利息)の利率が年15%程度ですので、貸金業者(サラ金など)のキャッシングと大差がありません。そのため、「払っても払っても残高が減らない」という事態に陥りがちです。
③ 銀行や貸金業者から借入れをして支払いをする。
借入金の使途を問われない「カードローン」や「フリーローン」の他、他社の借入れを返済するための「おまとめローン」などを借入れして、とりあえず支払いを済ませてしまうことも考えられます。
①同様に簡単に解決するという体験をしてしまうので、同じことを繰り返してしまう方がいらっしゃいます。
また、カードローンをここで初めて組んだ方の中には、現金を簡単に借りることができることから、カードローンの使い過ぎに繋がってしまう方もいます。
カードローンなどの借入れは、利息も年利10%~18%と高金利です。
クレジットカードの支払いをカードローンなどの借入れでおこなっても、「借金が借金に置き換わった」だけであり、問題の解決につながることは少ないと考えられますので、取るべき手段ではありません。
また、最大の問題は、返済したクレジットカードは、再度使うことができてしまうということです。せっかくおまとめローンなどを借りてまで返済したクレジットカードを再度使ってしまい、結果的に借金が2倍という最悪の状況に陥らないために、おまとめローンなどを借入れしてクレジットカードを支払いしたら、クレジットカードは解約して使えなくするようにしましょう。
④ 専門家に債務整理を依頼する。
司法書士や弁護士に依頼して債務整理を行う方法です。
クレジットカードの枚数が少なければ、債務整理の中の「任意整理」という最も簡単な方法で決着をつけることができる場合もあります。
債務整理を行うには、司法書士・弁護士に支払う報酬などのお金がかかりますが、上記②や③を行った場合に、今後かかってくる手数料や利息の金額と比較すれば少額で済むのが通常ですので、十分ペイします。
新しく手数料や利息が掛からないので、借金体質に陥らないためには一番良い方法です。
一方で、債務整理をするとブラックリストに記載されますから、クレジットカードの利用・契約の他、住宅ローンや自動車ローンなどが新規で組めなくなってしまいます。
以上、クレジットカードの支払いができない場合の対応方法をご説明しました。
また、実際にどのような方法をとるかは、ご本人の状況と債務の額によって変わってきますが、概ね次のようなことがいえます。
⑴ 債務は当該クレジットカード1枚分のみで、債務額が50万円以下の場合
⇒ ②か③の方法で対応可能な場合が多いです。
ただし、同じ失敗をしないために、
・クレジットカードは解約する。銀行などから借入れする場合は、繰り返し借入れしてしまうことを防ぐためにカードローンは絶対にせず、おまとめローンなどを選ぶ。
・どうしてもクレジットカードを解約できない事情がある場合は、絶対に財布に入れて持ち歩かない。
などが必要です。
⑵ 債務は当該クレジットカード1枚分だが、債務が50万円を超えていてリボ払いやおまとめローンに切り替えても返済が難しい場合
⇒ すぐに債務整理(④)をするべきです。
⑶ 複数のクレジットカード、カードローンがある場合
⇒ 専門家に依頼をして債務整理するのが、最も「早く」「確実に」借金問題を解決できます。
・状況によってどうしても債務整理が難しい場合は、銀行などでおまとめローンなどでの一本化を検討してください。その際に、「全てのカードの残高をおまとめできる金額が借入れできない」「おまとめしても毎月返すのが難しい」などの場合は、債務整理で解決するべきです。
仮におまとめローンなどが組めた場合は、絶対におまとめローンで完済したカードを解約して使えないようにしてください。
※ 実際にはおまとめローンを組んだ後に、クレジットカード、カードローンを再度利用してしまって自己破産せざるを得なくなった方もいらっしゃいます。もし、ご自身で再度同じ過ちを繰り返さない自信がない場合は、すぐに債務整理すべきです。
借金のことは一人で考えていても、なかなか良い解決策が見つからない場合が多いです。また、知らないうちにご本人が借金体質になってしまっている場合もあります。かといって、誰かに話すのは大変難しい問題です。
当事務所では、クレジットカードの支払についてお悩みの方のご相談も無料でお受けしております。お話をお伺いして債務整理のメリットが少ない方、自助努力で解決可能と思われる方には解決法をお示ししてご自身で解決される方もいらっしゃいます。専門家は秘密厳守で豊富な知識と経験から適切なアドバイスができます。お悩みの方は是非一度ご相談ください。
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