任意整理や過払金回収の業務を承ると、必ず債権者との交渉を行う場面が出てきます。
交渉については、専門家の力量が最も試される場面です。交渉の良し悪しが、その後ご依頼者様に大きな影響を与える部分だからです。
今回は、相手方(サラ金やカード会社)に対しての交渉のポイントをご紹介します。
- 任意整理の場合 ご依頼様:債務者・相手型:債権者
- 過払金回収の場合 ご依頼者様:債権者・相手方:債務者
①相手方の言いなりにはならない
残念な話ですが、交渉の手間を惜しんで相手方の言いなりになる専門家が一定数いるようです。
確かに業務の効率は良いのですが、ご依頼者様が納得できないような内容で和解を進めるのは言語道断です。
中には「文句があるなら辞任する」という姿勢で、ご依頼者様と接してくる場合もあるようです。
実際に、「過去に別な専門家に依頼したが、厳しい条件で和解されてしまった」と、ご相談にこられる方もいます。
⇒弊所では、相手方の言い分を聞いたうえで、ご依頼者様の利益に資するよう最大限交渉します。
②ご依頼者様の言いなりにもならない
一方で、ご依頼者様のお考えが、相手方にはどう考えても通用しない場合もあります。
交渉事ですので、こちらの主張を通すには、相手方の主張を一部受け入れて妥協しなくてはいけない場面もあります。
専門家の中には先ほどの例とは逆に、強硬一遍の姿勢で交渉に臨むところもあるようです。
一見すると頼もしいように見えますが、意地を張って和解しないことで、無用な訴訟に発展するなど、ご依頼者様のリスクが高くなるような行為は慎む必要があります。
⇒弊所では、ご依頼者様相手方双方の言い分を聞いた上で、現実的な落としどころを見つけることで、ご依頼者様の利益に資するよう交渉します。ご依頼者様に不利になるようなことはしっかりとご説明したうえで、了承いただきながら慎重に進めていきます。
③双方にとって現実的な着地点を提案する
交渉事で、双方が相いれない状態がいつまでも続くと、問題解決が先延ばしになってしまいます。
現実的なことを言えば、最終的には債権者たる立場の側が訴訟を提起すれば裁判所が判断してくれるのですが、裁判の場合は過去の判例から概ね相場が決まっている場合が多く、また、必ずしもご依頼者様の主張がすべて認められる訳ではないので、任意の和解をした方が良い場合も多くあります。
⇒弊所では、過去の事例も踏まえた上で、双方が受入れ可能な現実的な着地点を取る努力をします。当然ながら、妥協点はあるとしても、可能な限りご依頼者様のご希望に合致した着地点を探ります。
④ご依頼者様とのコミュニケーションをしっかりとる
専門家に依頼すると、ご依頼者様にほとんど進捗の報告をしないことや、電話での対応しか行っておらず、時間帯が合わずに報告を受けることが出来ないというような場合もあるようです。
⇒弊所では、都度ご報告を差し上げています。単に状況を伝えるだけではなく、ご依頼者様の状況や心境に変化がないかを確認する機会でもあります。また、電話に限らずEメールやLINEでの対応も行っておりますので、時間が合わずにコミュニケーションが取れないということはございません。実際に、債務整理とはあまり関連のないご相談をお受けする場合もあり、他の専門家をご紹介したこともあります。ご依頼者様から信頼されることが交渉においても強みになると考えています。
⑤迅速な解決を図る
どのような問題も同じですが、解決までの道のりは早い方が良いです。
⇒弊所では、可能な限り迅速な対応を心がけております。対応が早いとご依頼者様は勿論ですが、相手方に対しての心証も良く、交渉の場面において、有利に働くことがあります。
いかがでしょうか。
弊所が交渉の際にポイントとしている点をご紹介しました。
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